研究・産学官連携

研究代表者メッセージ

  • 研究代表者
    田村 廣人

研究代表者 農学部教授 田村 廣人

 脱石油依存、省エネルギーおよび温室効果ガス排出削減を可能にする環境調和型物質循環社会の構築のため、温室効果ガスや廃棄物からのエネルギーと資源創製の独創的技術(バイオリマテリアル技術)の確立を達成目標とし、わが国には例のない、社会的に極めて意義のある研究拠点の形成を目指している。本センターのミッションに掲げた課題の特徴は、以下の通りである。

課題1)
GETシステムによる10アールの水田から収穫される稲わら600kgあたり180Nm3のバイオメタン創製

GETシステムとは、発想を大きく転換し、休閑期の水田や休耕田を天然の発酵タンクと位置付け、そこに未利用の稲わらを投入し、メタン(Gas)を再生可能エネルギー(Energy)として水田(Tanbo)で生産・回収(Get)する基盤技術である。

課題2)
スラッジに含まれる鉄分25重量%の鉄を60日間で全て回収しバイオメタンを創製する浄化システムの構築

微生物を嫌気・好気複合系での群集として最適化かつ安定化することにより、通常の浄化処理が困難である製鉄所由来の鉄含有熱変性油廃棄物(含油スラッジ)資源として捉え、有機態炭素の効率的な分解によるバイオメタン生成と鉄回収を両立する廃棄物浄化+資源の再利用技術を確立する。

課題3)
CO2を資源とし1kLの培養液当たりバイオエチレンを120g/日生産する超スーパーシアノバクテリアの構築

現状の工業的エチレン製造法は、エネルギー多消費かつ、二酸化炭素多量排出型のプロセスである。そこで、嫌気性微生物のバイオマス分解システム(セルロソームエンジニアリング)を活用してデザインした植物のエチレン生合成酵素システムを合成生物学の手法を用いて光合成細菌のシアノバクテリアで機能させ、二酸化炭素消費型の新規なエチレン製造法を確立する。

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